マダガスカル伝統舞踊が万博パークに初登場

5月30日、上海万博はマダガスカル国家館の日を迎えた。同日午後4時、マダガスカルのケントスミノ歌舞団は上海万博園C区アフリカ広場で初披露され、マダガスカルの伝統舞踊を披露した。

リズム感に富んだ打楽器が鳴り響き、マダガスカルの伝統的な民族衣装を身にまとい、華麗で誇張されたアクセサリーを身につけたダンサーはリズムに合わせて体をねじり、時々足で地面を連続的に、リズムに乗って打ち、高揚した奔放なダンス姿が現場の観客の情熱に火をつけ、大きな拍手を浴びた。

ケントスミノ歌舞団はダンサー、歌手、楽器奏者、振付など15人のメンバーで構成されている。彼らの多くは多くの大型国際大会に参加したことがあるが、中国人観客のために公演するのは初めてだ。このダンスパフォーマンスを通じて、同歌舞団はマダガスカルの多民族が一致団結した文化精神を万博の観客に披露した。ショーは観客の熱烈な歓迎を受け、アフリカ広場は水も漏らさないほど囲まれていた。

マダガスカルの伝統的な踊りは現実の描写であり、手と足のそれぞれの動作には特定の意味がある。マダガスカル館のディナ副総代表補佐官は同日、新華社記者の取材に対し、今日のダンスショーは2つの部分に分かれていると紹介した。第一部はマダガスカル語で「Bilo」と呼ばれている。これは同国の住民が信仰する神の名前で、ダンスの意味は「神に祈り、精神的な再生を望んでいる」ということだ。第2部は「INO VAOVAO」と呼ばれ、「何か新しいニュースがあるか」を人に尋ねることを意味する。この2つのダンスはそれぞれマダガスカル南部と南東部から来ており、マダガスカル全国で大流行している。

マダガスカル暫定政府当局者はこのほど、同国の首都タナリバーで新華社記者の取材に応じ、ケントスミノ歌舞団のライブパフォーマンスは主に生態や文化の多様性がある社会で自由に楽しく生きることをテーマにしていると指摘した。彼は、マダガスカルは上海万博の機会を借りて、その社会文化的価値とさまざまな資源と経済的潜在力を展示したいと述べた。

30分続いたショーはすぐに終わり、会場の俳優は観客を熱烈に招いてハイタッチをし、公演全体を盛り上げた。公演終了後に先を争って歌舞団の俳優と記念撮影をする観客も多い。地元上海出身の劉さんによると、アフリカのダンスショーを生で見るのは初めてで、「アフリカの文化は情熱的で面白い」と感じたという。